金城 美和|大地こども園

マジュンメディアでは、沖縄の中小企業・起業家を全力でサポートするために立ち上がりました。また一歩先を行く彼らリーダーの考え方に触れることで次のリーダーたちの道しるべになる役割も果たして行きます。

今回のイノベーターは、金城美和さん。彼女は気持ちが良いほど一貫性を感じました。周りから「理想」と言われるようなこと強い想いを持ち続けることで『現実』にした方です。想いを発信し続け、共感してくれる人が美和さんの周りに集まってチームがいつの間にかできて理想が現実になる!また想いだけでなく、そうすれば価値を提供できるか?どうすれば伝えられるか?と情報発信をし続ける謙虚さもある、素晴らしい経営者です!

子供に対する教育方針も非常に素晴らしいもので大人の私達にも役に立つ内容でした!
そんな一貫した想いを持ち続けて夢を現実化させた金城美和さんのインタビューをご覧ください!

マジュン
マジュン

本日はよろしくお願いします。

金城美和
金城美和

こちらこそ、よろしくお願いします。

大地こども園

マジュン
マジュン

最初にプロフィールにあったのですが、沖縄では兄弟が多いのは普通ですが、美和さんも6人兄弟なんですね。

金城美和
金城美和

そうそうそう、大人数で(笑)

マジュン
マジュン

その中で将来保育士になる夢を描いていらして、それが結果として今実現されていらっしゃるのですが、その夢を抱いたきっかけは?

金城美和
金城美和

6人兄弟で上が姉3人いて2つ違いの姉なんですけど、7つ下の弟と9つ下の妹っていって歳が離れているので、小学校1年生のときに待望の男の子が生まれて、で母が面倒をみる姿をそばでちょっと手伝わせてもらって、布おむつを替えたりとか笑、そういうのをやることによって何か保母さんになりたいな。っていう夢が小学校の3、4年生くらいから。何か将来の夢は?って書くもので『保母さん』て。あの時はまだ保育士って無かったので『保母さん』て書いてました。

マジュン
マジュン

その夢がずっと美和さんの中で?

金城美和
金城美和

はい、なんとなく温められていて具体的に保育士目指そうと思ったのが高校を卒業するころ?くらいなんですけで、それまでは一旦保育の事は考えていなくて、音楽にのめり込んでいました。打楽器で吹奏楽に入ってマーチングをしていました。

マジュン
マジュン

じゃ会社に勤められた時はその音楽がやりたくて入った会社だったんですか?

金城美和
金城美和

いえいえ、高校を卒業するころに進学を決めるときに、女性100人でできている吹奏楽団が県外にあって、で紡績の仕事をしながら保育の学校にも通えるっていう3本立てのものがあったのでそれで吹奏楽もできるし、学校の学費は自分で働いた紡績のお金が学校に回ることができて、で資格も取れるっていう。それで高校卒業するときに保育士っていうのを目指していって。短大で2年間のものを3年間に分けてやる短大だったので、そこを卒業後に幼稚園の免許と保育士の免許をもらって、そこからずっと保育園で勤めてて。

マジュン
マジュン

まさに自分が子供の時にないたいと思った夢を、その時にやっぱりやりたいって思えたんですね。

金城美和
金城美和

そうそうそう。一旦は忘れて音楽の先生になりたいって途中で思ったんですけど、

「あ、やっぱり保育園だ。」って思って、変えましたね。

マジュン
マジュン

一旦は保育士として勤めていらしたわけですが、こども園をオーナーとして立ち上げるきっかけは何かあったのですか?

金城美和
金城美和

きっかけは認可外と認可園と両方勤めて16年勤めさせてもらっている中で、保育現場ですごい大事なのが保育者がどういう風に子供たちと接しているか?っているのがすごい大事だなと思うところがあって、子供たちにとって認可園でも認可外でもどっちでもよくって、日々接する保育者がどういう風に接しているのかっていうのが子供たちにすごい影響があるなと思ったので、そこで色々な研修で「プラスの言葉掛け」とか「大人主導ではなく子供主体で」っていう風に教わるんですけど、実際の保育現場でそれを実践しているのかな?と思った時に中々実践っていう所まで中々だったので、それならほんとに子供たちにとって居心地の良い空間っていうのを建てたいと、そこで思って肯定的な言葉掛けを中心とした保育園っていう風に、建てようと決めて。それがきっかけです。

子供達の木登り

マジュン
マジュン

理想が自分の中にあっても、実際に自分がオーナーになって建てようっていうのって中々いかないですよね。

金城美和
金城美和

そうですよね。はいはいはい(笑)

マジュン
マジュン

実際にその発想がこうして湧いてきたっていうのは、何かありましたか?

金城美和
金城美和

そうですね。結婚を機に主人にも保育士の研修を一緒に一般参加として受けてもらって、なんか(主人と)共通意識を持って生活することによって何かをやる時に役立つかな?と思って。その時はまだ建てようとは思っていなかったんですけど。そうやって教わっていく内に主人も乳幼児期ていうのがすごい大事だなっていうのを感じました。で想いが同じように育ったのでその後押しもあって建てようという風になったんですけど。その時はまだ経営って頭では無かったので、ほんとに子供たちのだけを考えた想いで、理想ではなくって現実にしたかったのでそういう居心地いい空間を。って思って。それで木の壁にして建てる時から床も気にして無塗装でっていう風に。どんどんどんどん何か、理想といわれていたものを現実にやっていくっていう風にやりました。

マジュン
マジュン

保育の事業には関わってはいたけど、実際に運営するってのは未知の領域だったと思うんですけど、未知の事をやるに対して抵抗は最初なかったのですか?

金城美和
金城美和

未知より想いの方が強かった。で、主人は現実的に創業ってなるとやはり知識も何も無いので、創業塾に通い始めて、私は保育の事だけを考えて、主人が創業塾に通って「青色申告がいいよ」とか、そういう何か現実的なものっていうのは主人の方が学んでくれて。で私はほんとに保育現場の事だけを、子供たちにとってどういう風にしたらいいかなって、そこだけを描いていきながらのものだったので。二人三脚みたいな感じです。

マジュン
マジュン

すごい役割分担がご主人との間でできていたんですね〜

金城美和
金城美和

大きいですね。あとは想いが揺るがなかったっていうのは大きかったですね

マジュン
マジュン

運営を始められて8年経つ、今に至るまでに壁のようなものはありましたか?

金城美和
金城美和

壁?そうですね。最初は普通の保育園というかよくある保育園で勤めていたので、開園時間の時間の取り方とか、あとは一日のスケジュールっていうのがそれが身に付いていたので、開園当初はそういう風に朝7時半から夕方6時半までとか組んだり。あとは休みは要らないとか思っていたので笑。年中子供たちの事に携わる事が出来たらっていうちょっと安易な考えがあったので、日曜祝祭日も弁当持参だったら保育しますみたいな感じで何かほんとに年中無休ぐらいな勢いで最初やり始めたので、GWも保育してっていう風にやっていく中で、ちょっと我に返ってというのか。「あ、休み必要」と

やっぱり私も休むことによってまた向きあえる事もできますし、人間休みながら日々楽しいんですけどやっぱり自分のプライベートの時間というか、そのリフレッシュする時間を設けていった方がいいっていうのが立ち上げた後に気付きました(笑)

それが一つの壁というか、ちょっと気付いた事ですね。それでだんだん子供たちと接していく中で、時間を少し短めにしていった方がよりゆっくりと保育させてもらえるんじゃないかってなったので、月曜から土曜開園していた時間を月曜から金曜までで大丈夫な方にお越しいただくとか、あと時間も7時半だったのが8時半っていう風にさせてもらって、でお迎えも4時頃には来れる方からっていう風に。延長で5時6時全然大丈夫なんですけど、基本的に8時半から4時で可能な方にお越し頂きながら、延長も対応します。って感じになっています。

マジュン
マジュン

想いからまずは始めてみて、あとはやりながら変えてきたんですね。

金城美和
金城美和

現実の子供たちを見てもっとゆっくりとした保育がいいなっていうものを、保育の新たな発想というかそういうのがどんどん出来てきたのでそこに合わせてやっている感じですね。

マジュン
マジュン

ご主人と協力ができ役割分担できていたところも素晴らしいですね。

金城美和
金城美和

そうですね。経営の方は主人に任せながら、あと経理の方とかそうやって役割分担を。全部自分でではなくて、調理師もいるんですけど、調理師には給食を安心して提供できるようにしてもらったり、また保育者も一緒に肯定的な言葉掛けをしてくれる保育者と一緒に保育をさせてもらう形で、想いがある中で主人がいて、またいろんな調理師でしたり保育者っていう形の皆の協力のもと出来あがるっていうのが大きいと思います。あとは両親の応援ですね。

マジュン
マジュン

ご両親にも美和さんの想いを伝えて、その結果応援してもらえるっていう環境作ったということでしょうか。

金城美和
金城美和

そうですね。最初場所探しからだったので、最初は両親の力も借りずに自分たちだけでやろうと思って、土地探しから始めてで色々やってたんですけど、土地を探すと今度建物を建てるまでにいかないことに気づいて、それでここが提供できる土地っていう風に両親の方から話もあって、そこで両親に力を頂きながら建物を建てようという風になっていきました。

マジュン
マジュン

すごい!やっぱり1つのチームを作られてたって事ですよね

金城美和
金城美和

はい!主に私が真ん中にいる感じが、はたから見るとそうかもしれないですけど、実際にはいろんな方の教えでしたり、協力でしたり応援とか、そういうもので見えないチームというか。があっての現実。創業っていう形ですね。

マジュン
マジュン

次のステップへ中々いけない方っも多い中で、美和さんはなぜゼロから立ち上げる事ができたのかなっていうのが、気づきとしてあれば。

金城美和
金城美和

そうですね。保育現場で携わっている時の、なんというか理想と言われているものと現実の保育現場のギャップを感じていたので、そこでほんとに子供たちの為の役に立ちたいっていう想いが出来てきたので、もうそこは理想ではなくって現実にしたいという気持ちが大きくなった

マジュン
マジュン

ほんとにその想いが全てを突き動かしているんですね。

金城美和
金城美和

そうですね。職場にいくのが楽しいっていう人生っていうか。職員も職場に通う、勤務するのが楽しいっていう環境作りとか、そういうものを時間の使い方っていうんですか。楽しい時間っていうのを皆で共有しながらって想いもあったので、それで自分で建てようっていう気持ちになったと思います。保育の事もそうなんですけど、実際に一緒に生活するのは職員と同じ時間を共有させてもらうので、楽しい職場っていいじゃないですか!

マジュン
マジュン

仕事は1日の多くの時間を使いますものね。実際今その調理師の方だったり、一緒に保育現場でお仕事される方ってどうやって探していったんですか?

金城美和
金城美和

兄弟。姉からの紹介とか、あとはホームページで「子供・自然」とかそういう風に検索してくださって、それで来てくださったりとかっていう。なんか周りの力とあと探して頂いたったいうのがありました。

マジュン
マジュン

中々、想いを共有するまでって難しい部分もあるじゃないですか。特に大人は。何かその人が大事にしている物と、自分が大事にしている物がほんとにカチッて合えばですけど、そこは合う状態だったり、そもそもキーワードで探してくださった方にきてもらったのでうまくいっているんですね。

金城美和
金城美和

そうですね。何かやはり肯定的な言葉掛けっていうものに対してそこが特色になっていますので、どんな風にやったらいいんだろう?っていう一緒に学びたいって方が来て下さるので、なのですごくやりやすいというか、共に学びあいながらやっていくっていう感じですね。

マジュン
マジュン

保育園の中の人間関係というか、大人同士のコミュニケーションもできているんですね。

金城美和
金城美和

すごくありがたい事に、いい関係で、最近も職員に言ったんですけど「何か私毎日あなたと一緒に仕事ができて幸せってありがとう。」みたいな感じで笑。ほんとにそう思ったので、なんか幸せだなって思っています。調理もほんとに気をつけながら、でまた美味しく提供してくださるので、そこもありがたいですし。

マジュン
マジュン

ホームページとか拝見させて頂いてて、このこども園の良さっていうのを伝えていくっのはなかなか難しい部分もありますよね。あることを知らない人の方が世の中多いじゃないですか。

金城美和
金城美和

そこは今学び中なんですけど、ホームページ作成を。保護者の方でホームページをお仕事にされている方がいらっしゃるので、その方に相談しながら、やはり素人ですのでどうやってキーワードを入れていった方がいいのかっていうのを教わって、「那覇市」で検索される方とか、あとは「保育園」で検索される方が多いと思うので、「那覇市」と「保育園」というのは入れていくようにしています。

※ここで子供たちが美和先生を呼ぶ。 身長より高い所にある積み木を使いたいらしい。

美和先生は「お友達と協力してやってみたら」と呼び掛ける。

すると周りのお友達が駆け寄ってきて、ギリギリ手が届く所にある積み木を数人で持って下ろすこと事ができた。美和先生は協力してくれたお友達にお礼を言う。
(一同感激)

マジュン
マジュン

いつもこんな感じですか?

金城美和
金城美和

こんな感じです笑。おまかせ、見守る保育の一種かもしれません。できるだけ手出し口出しを控えています。お掃除の時もちょっと重たいテーブルがあるんですけど、それも皆で持ってくれるって。一人で持とうとすると片方が斜めになっているので、「誰か手伝って」って子供同士で声掛け合って、運んでもらったりとか。すごい協力的。

マジュン
マジュン

つい手を出したくなりますよね

金城美和
金城美和

よっぽどの時は動きますけど、大体見てこの重さだったら多少頭に乗せながらでも下ろしてくれるかなって。命の危険が無い(安全)な限りは出来るだけお任せして子供たちの中でいろんな関わりを持っています。口喧嘩もありますし、物の貸し借りの場面で介助することもあるんですけど、出来るだけお任せしているので。兄弟姉妹のように家族が大きくなったみたいな感じですね。

マジュン
マジュン

私にも子供がいるんですけど、普段保育園などでどうしているかって中々見れないんですけど、子ども同士って何かまとまるんですね。

金城美和
金城美和

ご家庭でのお子さんの遊びと子供同士っていう子供の世界、子供の社会っていうかそれはまた違った場面を見せてくれるので楽しいと思います。家庭での子供の成長の喜びとか、各ご家庭であると思うんですけど、子供たちだけになると子供たちなりに色々協力しあってやってくれるので。

自分たちでスペースを作って笑

ここでお家ごっこしたり、またちょっと場所を移動して、お店ごっこ、「いらっしゃいませ」ってやったり、あと病院ごっこで検温したりと、日常の普段目にして体験してるものが遊びで全部再現されるので、言葉づかいも、私、ありのまま再現されるって言っているんですけど、子ども達が日頃言われていること、よく聞いている事を子供達は発しています。

お店の方やご両親の話し方でしたりとか、そういうものがありのまま再現されるのですごい楽しいですね。何々ごっこっていつも、ごっこ遊びが。

マジュン
マジュン

カリキュラムがあるイメージだったんですけど?

金城美和
金城美和

はい、そうですよね。午前中は基本的に戸外活動をしているので、1歳から5歳の子まで皆で「がじゃんびら公園」や近くの公園に出かけて、そこで自然遊びをして戻ってきたら、ちょっとゆっくりして給食を頂いてます。今は、給食後のお掃除タイムを終え、自由遊びですね。自由遊びする子供たちとお昼寝をするっていう子供たちの二チームに分かれて活動して、また起床後には今度おにぎりタイムって呼んでいるんですけど、おやつを甘いお菓子とかではなくて、塩おにぎりを提供してお昼ご飯と夕食の間の補食っていう形でおやつを提供させてもらっているので。何か健康的に過ごしてもらっている。

がじゃんびら公園

マジュン
マジュン

ほんとに美和さんの理想のこども園がまさに今実現になっているんですね!

金城美和
金城美和

年数を重ねる毎にどんどんどんどん色んな刺激も受けながら変化・進化しています。また子供たちに合わせる事もありながら、それぞれの年代によって子供たちの雰囲気も変わったりするので、虫遊びが好きな子たちは虫がいる所でじっくり遊べるように環境を整えたり。たくさん走って遊びたい場合はもうちょっと広めの場所で活動したりって感じで色々合わせながら生活しています。カリキュラムというか絵の具遊びやクレヨンでお絵かきしたり、ハサミなどを使って工作もありますが、大まかには自然に触れる、本物に触れるっていうのをしているので。おもちゃも布とか木製玩具っていう風に自然でできているものを中心に揃えて、自然と繋がるではないんですけど自然の恵みを受けながら触れるものもそういう自然物でっていう風にしていますね。

(子供たちに笑い声)ほんとに微笑ましい。有り難いんですよね毎日。

子供達の色とりどりな手形スタンプ

マジュン
マジュン

美和さんほんとに自分の描いた夢というか理想のものっていうのを今実現されている。で同じように保育では無いにしても、理想のものを描いて立ち上げようっていう方たちに メッセージとかありますか?これ大事だよとか?

金城美和
金城美和

そうですね。やっぱり自分の気持ちに素直になる事っていうのはすごく大事と思います。色んな職種があると思うので、自分がやってて楽しい事っていうのは、その人がやってて楽しい事は周りに共感する方が必ずいて、またその方たちと協力しあって、見えない所でも見える所でもチームがっていうのが出来ると思うので、自分がほんとに何が好きで何をやっている時が幸せなのかっていう気持ちを大事にして、まずはやってみる。あとイメージしていくのもすごい大事なので、現実的に出来るかな?どうかな?っていうのはあると思うんですけど 出来るっていう風にやるって決める。決めることはすごい大事ですね。決めていくとほんと出来ていきます。私が断言するのもなんですけど、その人その人の人生なので、まずはほんとは何が好きで何に夢中になって何をやっている時が幸せかっていうものをやることによって、世の中の為の、世の中の方に役立つ事がいっぱいあると思うので、その気持ちを大事にしていってまずはイメージしてやる事ですね。

マジュン
マジュン

創業当時は一人でやる方が多いように思うんですね。何でも自分で全部。もちろんコスト的なこともあると思うんですけれど。そこも最初にご主人という一番の協力者がいたというのは大きいですね。

金城美和
金城美和

相談相手みたいな形ではあるんですけど。主人は別で働いているので、なので私の想いに共感したスタッフが「一緒にさせて」っていう感じで入ってきてくれたので、どんな風なものをやりたいかって言うことを周りの人に伝える。具体的な計画は最初無いと思うんですけど、こんな園があったら嬉しいよね、とか、こんな風な場所で働きたいよね、っていうそういうものをどんどん発信することによって、「あっ、それ楽しそう。一緒にさせて」っていう風になっていくと思うので伝えるというのは大事ですよね。

金城美和
金城美和

最初から大きく協力者を求めて、大きくドーンと始める事も大事ってのも聞いたりするので、まぁ内の園は小さくやってはいますけど。やっぱり描くものによっては最初で協力する人っていうか共感する人っていうのを呼び掛けて大きくすることもできるかなって思います。

マジュン
マジュン

実際建物を建てたりとか色々こう整えていくときってそれなりに資金はかかりますよね。そこは最初からハードルはあまり感じませんでしたか?

金城美和
金城美和

資金面は、、、そこは主人がやりくりしてくれてました。私は気付かずに何ですけど笑。 

ちゃんと職員に対して人件費とか払えるのかどうかっていうものは考えながらやっていたっていう。すいません笑。そこは青色申告を勉強したりとか、あとは想いだけで現実的に貢献できてないとそれだけ収入って入ってこないので、なので建てる前から「ここに建設します」っていう話を子育て支援って形で『青空・子育て支援・大地の会』を建てる前から発信して、こちらに入園する入園しないは関わらず、子育て中の方々とか、あとは独身の方でも子育てに興味がある方に集まってもらって、そこで私が学んできた、見守る保育とはとか肯定的な言葉掛けとは、っていう一つずつテーマを設けて、あと子供主体の保育とはっていうのを情報を共有していくって場を毎月設けていって、「ここに建てますよ」っていう風にそういう動きはありました。今思い出しました笑。

マジュン
マジュン

大地の会は出来てからじゃなくて、出来る前からあったんですか?

金城美和
金城美和

出来る前からです。ここがまだ更地というか、今そこに建てます。って感じで、すぐ近くの公園、外で開催していたので、『青空』ってついているんです。それとあとはブログで発信という形をとって、こんな園を建てますよとか、建てる事だけではなくて、実際にここでやろうとしている事を各ご家庭で取り組むことによって子供たち幸せになるなっていう風に思っていたので、少しでもヒントになればいいなとあったので、そういうのを言葉にして発信していました。少しでもお役に立てればって気持ちでブログをよく更新してしたので、そこで共有というか共感された方が大地に会に参加されて、で立ちあがるのを待って、開園したら入ってきてくださってっていう風に、そういう流れでしたので、やはり発信すること、こんな風にしたいですって事と、あとはお役に立てればっていうそのな気持ちが伝わったのが共感を呼んだのかなっていう感じはありますね。

大地こども園

マジュン
マジュン

素敵ですね。お役に立てればって!

金城美和
金城美和

そうなんですよ。見守る保育や肯定的な 言葉掛けなど、各ご家庭でも実践できて、他の園も取り入れてくれたら子供たち幸せだよなって思っているので、そういう気持ちで発信していました。それが少しずつ伝わって入園っていう形に。で入園して頂くと職員の皆様への人件費もちゃんと回りますので。あとは、作れる物は自分で作るっていうのをやっていたので、今横で使っている小さい椅子とか、自分で手作りしました。工作というか木工も好きなので、他の方にも手伝って頂きながら。

金城美和
金城美和

そういう、最初はやはりコストは出来るだけ、人件費は大事にして、でその他の物っていうのは整えていきながら出来るだけ高価なものとかではなく、自分たちで作れる物は作ってコストを下げていって、ていうものから始まって備品環境は後々どんどん増えていくっていう形ですけど。

マジュン
マジュン

美和さんの中でコストをかけるにしても、優先すべき事をしっかり考えていたんですね。

金城美和
金城美和

そうですね。自然になんかそういうのはあったみたいですね。

マジュン
マジュン

趣味がお笑いって書いてありましたね

金城美和
金城美和

7つ年下の弟がお笑い芸人になっていて、園の行事「餅つき会」の時に運良く東京から帰ってきてたので 弟と一緒に即興コントをしました。普段マジメな園長がこんなゴリラみたいな顔するんだって、すごく保護者の皆様が親近感を持って下さいました。それが素なんですけど、たまたま出す機会が無かったみたいで笑。それで趣味はお笑いって書きました。変顔とか何でもオッケーです。あとは絵本の読み聞かせや指人形で遊んだりする時もその役になりきって、女優かのように。一体何役できるの!?っていうくらい、自分が楽しみながら読ませてもらうので、子供たちも集中して聴いてくれますね。やっぱり楽しむのが一番です。

弟のお笑い芸人キャン×キャン

マジュン
マジュン

6人兄弟だったっていう ご家庭そういう感じだったんですか?

金城美和
金城美和

そうですね。父は天然で、両親が東京のお笑い番組に出たことも笑。機会があれば弟とコントをしたがっている姉もいて、家族が揃うと出し物を披露することもあります。私は、演じたりオリジナルでピアノを弾くことも好きなので、即興で子供たちのお名前を入れながら歌ったりと、保育現場で活かされています。好きなことだらけですね。

マジュン
マジュン

なんか一日撮影したいですね。本当に天職ですね。

金城美和
金城美和

今ほんと有り難いなって思っています。あの雇ってもらっていた時の保育の楽しさもあるんですけど、やっぱり理想と言われていた物を現実化するっていうもの。それが一つの起業だと思うんですけどそこにたどり着くことが出来て、まずはやってみるって所から始まって、そしたら色んな気付きもありながらもやっぱり楽しいっていうのがあるので、やりたい事はどんどんやっていきましょう。って感じで。どんな職種の方、どんな職種でもそれが世の中の為の貢献に結び付くと思うので。

マジュン
マジュン

大地こども園のこだわりについて教えてください。

金城美和
金城美和

大地を踏みしめ、、、人生を切り開く!

私がこうやって見守る保育をさせてもらいながら肯定的な言葉掛けをしている大きな理由が、子供たちが心身共にたくましく成長するはあるんですけど、成人した時に成人する前からでも「僕はこうしたい」「私はこうしたい」って夢を持ってそれを自分で切り開いていく。っていう事が出来るようにっていう大きな目標があって、の立ち上げもあるので。そこは起業に結び付く事もあると思うんですけど

マジュン
マジュン

そこが根っこなんですね!

金城美和
金城美和

そうですね。子供たちがそれぞれ自分で切り開いていくっていう、家の中に閉じこもってとかではなくて、やりたい事をそれぞれが自分で切り開いていくっていうたくましさですね。自活力って言っているんですけど、子供たちが自活力をもって大人になっていけるように。そういう大人でいられるようにっていう風な大きな目標というか根っこがあっての日々の生活です。

マジュン
マジュン

子供の時のそういった事が芽生えてたら、誰からもこう「それはダメだ」って言われない肯定的な言葉することで

金城美和
金城美和

あとは指示待ち症候群にならないように、大人が主導だとこうした方がいいああした方がって言いがちですけど、これこれしていいって聞かれた時に、『どうしたいと思う?』『どう考える?』とか『どう決める?』っていう風に聞いているので、そしたら『僕はこう決める』って『あっそう決めるならどうぞ』って感じで。決める事を日々の園生活の中で入れていますので、そしたらこう決めるとか。例をあげますと衣類の着替えなど、水で濡れたり泥んこで汚れたって時に「着替えていい?」って聞いてきた時に「どうしたい?」って「着替えるって決める」とかそういう積み重ね。

マジュン
マジュン

大人にもやって欲しいですね!

金城美和
金城美和

そうそうそう。子供たちにも大人にも年齢関係無く、「どう考える?とか「どう決める?」っていうのは大切ですね。あとは時々仲間に入れる入れないのやりとりが出たりするんですけど、「誰誰入らないで」っていう時に「入っていいとしたらどこから?」とか言うと「ここだったらいいよ」とか、「これ貸さない」って言った時に「貸してくれるとしたら?」って聞いたら「これはいいよ」とか、そういう言葉掛けを、色々工夫しながらやっていますね。

マジュン
マジュン

美和さん自身が今も学ばれている?

金城美和
金城美和

そうですね、はい。保育に加え人としての在り方など、そういう学びを得ながら実際に実践していくっていう風にやってますね。

学んで実践の繰り返し

マジュン
マジュン

今聞いていた言葉まさに大人もやった方がいいなって思いますね。

金城美和
金城美和

「どう決める?」「どう考える?」とか、あと入園当初に泣いたりする時も、「元気なお声がでていいね」とか、お漏らしした時も「あっ元気な証拠だね」とか「生きている証拠だね」っていう言い方をしているので、誰かがお漏らししたとしても皆なんか平気というか受け入れているっていう感じがします。そういう言葉掛けは色々工夫しているので。「朝目が覚めて嬉しいね。自分に拍手しましょう」ってお話ししたり、「空気が吸える嬉しいね」と、ほんとに気付いた事を伝えていくっていうのは大事にしているので、そうすると遊びの中でそれが再現されたりします。「元気な証拠だよね」って子供たちから。普段言ってるとそれを真似てくれるので、そこも肯定的な言葉掛けだと思います。

マジュン
マジュン

美和さんの次のビジョンがあれば教えてください。

金城美和
金城美和

次はですね。今は園内でのお迎え時間を利用してティータイムを設けて、保護者の方にゆっくりくつろいで頂きながら、子供たちや子育ての情報共有の場があるんですけど、今後は地域の方やご年配の方、またこちらに通ってない一般の方にも、コミュニティの場・人と繋がり実際に会って話をするとか、一人で子育て悩みがちだと思うのでやはり発する場を。「今こんな風になってて困ってます。」って言ったら先輩お母さん方が「いや、こうこうこうだよー。」とか園の方からも「保育現場ではこうですよー。」って家庭では気になると思っていても実際に子供たち同士だとこんな風にやっていますよ。っていう事もお伝えできると思うので、今後のイメージ、自分が描いているのはそういうコミュニティの場が大地になるといいなって思っています。

マジュン
マジュン

何か聞いてそういう保育園に入れたいとか思ったりとかもしますね!
保育士さんの育成とかはどうですか?

金城美和
金城美和

日々の言葉掛けに対しての話や、一日を通して感じた事を聴いていきながら、お互い成長し合っていく感じです。保護者の方にお伝えするように保育を一緒にして下さるスタッフにも、この時はこういう言い方にしてみてるよと伝えたり。子育てや保育は色んなやり方がある中で、皆が目指しているのは子供たちに幸せになってほしいっていうことだと思うんですね。

元気にすくすく子供が幸せに育ってほしいっていうのが大きい目標だと思うので、その中で私たちも試行錯誤しながら保育しています。私のやっていること全てが正解っていう風には思っていなくて、日々改善し向き合っていきながら、それを共有していく。ってやってます。あとは職員会議で給食面や保育面など、情報や改善点を出し合って皆で解決していくっていう風にしています。

マジュン
マジュン

那覇市の方とお話をする機会があったんですけど保育士不足。結構今保育所自体は増えてきているんだけど、今度保育士の中で結局人間関係であったり子供は好きなんだけど結局その辞められている方がすごく多いと聞いたんですね。

金城美和
金城美和

やはりプラスの言葉掛けをする事だと思います。

マジュン
マジュン

保育士同士の?

金城美和
金城美和

保育士同士のですね。それが子ども達に伝わるので。あとは行事に追われるっていう事がありがちなので、うちはそれはありませんが笑。ほんとに子供たちにとって何が大事なことかを考えながら、先ほど私が年中無休で働くのではなくて、自分も休みが必要だって気付いた時のように、大人もリラックスすることが大事なので、保育現場で一息つくことも意識すると良いと思います。大人が落ち着くと子供たちも落ち着いてくれるんですね。何かに追われてパタパタしていると子どもたちも台風のようにワァーっとなるんですよ。なので保育士同士、気付いたことを出し合って、プラスの言葉をつかい合うっていうのが当たり前になっていくと、その人間関係を子供たちは見ているで子供たちも落ち着いてお互い好循環になると思います。

マジュン
マジュン

こういう保育園が増えるといいですね。

金城美和
金城美和

ほんとにこれはどんどん増えていくといいなと思います。自分の園ですけどなんか素敵だなって(笑)

マジュン
マジュン

本日はありがとうございました!